Ⅲ部 建造 波頭054 Ⅲ部 建造 28 黒五日市 2022年1月19日 明治維新の17年前、1851(嘉永4)年4月、紀州藩和歌山城下(今の和歌山市)では大きな寺の鐘撞堂と藩ゆかりの石橋が完成し、それぞれのお披露目行事でにぎわった。藩士の妻川合小梅(47)は熱狂する人々の様子を小梅日記に書いた。続きを読む →
Ⅲ部 建造 波頭053 Ⅲ部 建造 27 国の大本 2021年5月2日 当時の日本の農村は貧困の中にありましたー 長野県下伊那郡阿智村の満蒙開拓記念館に入ると先ずはこの言葉が飛び込んでくる。➀ 昭和初期の農村恐慌の下、農家の年収が激減する様子を示すグラフ=長野県阿智村の満蒙開拓記念館で2013年11月28日撮影続きを読む →
Ⅲ部 建造 波頭052 Ⅲ部 建造 26 儒者の金策 2021年1月21日 紀州藩藩校儒者の妻、川合小梅がつけた「小梅日記」には夫や息子が黒船に備えて武具を調達し、武技を調練する日々を書き、「国単位の強制」が日常生活に入り込む様子を描いている。戦前昭和の町内隣組バケツリレー訓練、最近では北朝鮮ミサイル警戒のJアラート、直近では新型コロナ禍の緊急事態宣言と国レベルで私生活を律する対策が出るが、その始まりは黒船にある、と小梅日記から読み取れる。 和歌山城天守閣。市街地にそびえる。戦災で焼失し、1958(昭和33)年、鉄筋コンクリート造りで再建された=2020年12月27日、和歌山市小松原通3丁目から撮影続きを読む →