Ⅲ部 建造 波頭056 Ⅲ部 建造 30 大小さしたる人めしうばう 2023年2月1日 …追いはぎが多い。困窮した人が食べ物の余りを手桶にもらい、ためて帰る所を、待ち受けて、そのめしを取る人があらわれたそうだ。大小さしたる人だという…続きを読む →
Ⅲ部 建造 波頭055 Ⅲ部 建造 29 中より下皆たをれる也 2022年6月27日 「何ともわからぬ風情也。先達ての米高の時とは又一風ちがふ也。米は随分あり。よき所はよく、中より下皆たをれる也」 江戸期の「北島の渡し」を描いた当時の絵。小梅は総持寺へ参るため対岸(画中では上部)へ渡し舟に乗ったが、人出の多いことと華美な服装に関心を持った。西村中和・画「北島住吉社・野崎八幡社・狐島稲荷社」=額田雅裕・芝田浩子著、城下町の風景Ⅱ―カラーでよむ「紀伊国名所図会」から。2016年4月、ウィング刊続きを読む →
Ⅲ部 建造 波頭054 Ⅲ部 建造 28 黒五日市 2022年1月19日 明治維新の17年前、1851(嘉永4)年4月、紀州藩和歌山城下(今の和歌山市)では大きな寺の鐘撞堂と藩ゆかりの石橋が完成し、それぞれのお披露目行事でにぎわった。藩士の妻川合小梅(47)は熱狂する人々の様子を小梅日記に書いた。続きを読む →